「退職が決まって、引き継ぎも終わるから有給消化しよう!」と思っても、ブラック企業では有給休暇を全て消化して辞められるケースはごく稀です。
私も以前勤めていた会社では勤務中の有給取得はもちろん、退職時の有給消化も1日も取得できませんでした。
ブラック企業は、辞めることが確定した社員を「どうせ辞めるなら使い倒そう」と、プレッシャーをかけたり、余計な仕事を任せたり、休めない環境に追い込んでいきます。
もちろん、労働者には有給の時期変更権というものがあり、退職日が確定している場合は、労働者からの有給申請を企業が拒否することは原則できません。
しかし、そんな法律があってもブラック企業は軽々と無視してきます。
そこで今回はブラック企業で勤めていて、転職先は決まったが有給を全て消化して辞めたいと思っている人に向けて記事を書きます。
目次
有給を全消化して辞めるために必ずやること
これから書く内容は「ブラック企業に勤めていて有給は絶対に取らせてくれない」「残っている社員には申し訳ないが、有給をどうしても取ってから辞めたい」と思っている人が前提になります。
なので、よく言われる「引き継ぎの段取りをちゃんとやりましょう」「上司と前もって交渉しましょう」といった綺麗事は書きません。
何故なら、そんなことで有給取得できるなら、悩むはずがないからです。
再度いいますが、「ブラック企業に勤めていて、なんとか転職先が決まった。だけどちゃんと辞められるだろうか?辞められとしても残っている有給を消化できるだろうか」と悩んでいる人に読んでいただきたいです。
1 退職代行会社に登録する
まずこれは必ずやりましょう。詳しくは下記の記事を参考にしてください。
何故かというと、ブラック企業と退職や有給取得について、話し合うことは時間の無駄だからです。
退職日が引き伸ばせされたり、有給取得を拒否されたりと、法令違反を普通にしてくる場合が多いですし、そんな企業に対して交渉するのは全くもって時間の無駄です。
「そんなこと言っても、今までお世話になった会社でもあるし・・・」と思う人もいるでしょう。
しかし、そのような迷いは捨てましょう。
あなたが見るべきは次の転職先での成功に向けてです。
今勤めているブラック企業には、あなたの労働で十分に恩を返したはずです。
退職代行に任せることで、退職や退職時に有給取得に関わる余計な交渉からは解放されましょう。
2 会社に置いている私物は徐々に持ち帰る
退職代行を使って辞める場合、一般的な退職の仕方はできません。
最終出社日に退職の挨拶をして荷物を持って帰ることはできませんので、いつ出社しなくなっても良いように、会社に置いてある私物は持ち帰るようにしましょう。
3 勤務表を入手しておく
可能な限り月々の勤務表を入手しておきましょう。
理由としては、ブラック企業では賃金の支払いでトラブルになるケースが多いため、証拠として勤務表があると大変役に立ちます。
また有給を取得する場合は残日数の認識でトラブルになることがあるため、何かしら有給の残日数がわかる書類も入手できると尚可です。
4 パソコンのログやメール記録も入手しておこう
ブラック企業ではサービス残業が常態化していたり、そもそも勤怠を記録していない企業も多いです。
その場合は、メールやチャットで日々の最後のやり取りの記録を入手しておくと良いです。
その時間まで勤務をしていたという証拠になりますので、後々役に立つこともあります。
5 仲の良い同僚にも絶対に話さない
退職代行を使うことを決心したら、絶対に同僚に話すことは辞めてください。
ほぼ100%会社に漏れます。
仲が良いのは、「同じ会社に勤めていたから」であり、退職が決まった時点でその関係は終わったと思うぐらい割りきましょう。
まとめ 行動できるかどうかはあなた次第
ブラック企業を「有給を全消化して退職する」というのは想像以上にパワーのかかることです。
ましてや退職代行に任せるなんて、今までの一般常識からしたらあり得ないことです。
ただ、会社とあなたとの関係は、だたの労使関係です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
余計な感情を挟まずに、ある意味冷徹になって行動できるかが一番重要です。
私もブラック企業を辞めるときは、仲良くした同僚のことも考えましたが、最終的には超強引に辞めました。
もちろん行動するまでは大変悩みましたが、やってみたら案外簡単なものです。
是非、同じような悩みを持っている方の参考になれば幸いです。