インターンシップのプログラム内容は大きくわけて下記の5つになります。
・企業説明型
・業務体験型
・現場実践型
・課題解決型
・短期型
それぞれが短期・長期、講義系・実践系という切り口でも分けられます。
長期&実践系:現場実践型
長期&講義系:業務体験型
短期&実践系:課題解決型
短期&講義系:企業説明会型、短期型
どの企業のインターンシップに応募をするにせよ、概ね上記の分類に分けられますので、前もってそれぞれの特徴を理解しておくことは重要です。
そこで今回は代表的なインターンシッププログラムを詳しく解説してきます。
これからインターンシップに参加しようと思った人は是非参考にしてください。
目次
インターンシップの種類①:企業説明会型
自社(企業)の理解を深めてもらうことを目的にしたインターンシップです。
積極的に発言するのが苦手は人は企業説明会型がおすすめ
プログラムの中心は講義ですが、会社によっては職場・工場見学・社員との座談会を入れるプログラムもあります。
全般的に企業が発信する情報がメインになるので、インターンシップに初めて参加する、グループディスカッションは苦手な人などにおすすめです。
しかし企業によっては、簡単なグループワークや事業内容に関わる課題に取り組むプログラムが入っていますので詳細はしっかり確認しましょう。
業務にふれる機会は限定される
企業説明会型は、企業の通常業務に関わる機会は限定されます(全くない場合も)。
あくまで受け身がメインなので、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
参加前に自社サイトや新聞などを通じて企業の基本的な情報は把握しておきましょう。あらかじめ質問したいことを決めて参加すると有意義なインターンシップになります。
企業説明会型を実施する企業では、より詳しく知りたい人のために次回のインターンシップを設けているところが多いです。
そのため基本的な情報を仕入れる場として割り切って参加しましょう。
メリット | 企業の基本的な情報が入手できるので、企業研究に役立つ 短期間での実施が多いため、複数の企業のインターンシップに参加できる |
デメリット | 実際の業務に取り組める機会が少ない |
インターンシップの種類②:業務体験型
業務の一部分を体験してもらい、職場の雰囲気や仕事内容を伝えるプログラムです。
短期間で職場の雰囲気や職場体験ができる
一般的なプログラム内容としては、1日目に導入研修・2日目以降が業務体験・最終日に成果報告といった流れです。
具体的な内容としては、営業先への同行・工場での体験・店舗での販売業務などです。
実際に働いている社員と会話をする機会が多く、説明会だけでは得られないリアルな情報が入手できます。
すでに具体的な職務内容まで希望が決まっている人にはおすすめです。
体験できることは企業の一部分ということを忘れずに
企業の社風や仕事に対する理解を深めることができますが、体験できることはごく一部ということを覚えておきましょう。
インターンシップのプログラムは良い面が見えやすいですが、それは企業のごく一部ということです。
より適性を見極めるために、長期のインターンシップがあるようでしたら参加することをおすすめします。
また、業務体験で得た情報と人事が発信している情報にずれがないかを見極めることも重要になります。
メリット | 仕事の流れ、求められる知識、顧客対応などを短期間で学べる 職場の雰囲気や、社員の意欲などを感じ取ることができる |
デメリット | 仕事の厳しさや奥深さを知ることは難しい |
インターンシップの種類③:現場実践型
インターン先で特定の部署に配属され、社員と同じ形態で働くことができるインターンシップです。
社会人としての苦楽を経験できる
一般的にはその企業の社員と同じ働き方をします。社員のサポートをしたり、レクチャーを受けたり、プロジェクトメンバーに加わって役割を与えられるケースもあります。
期間は2週間~1ヶ月と比較的長く、現場社員と同じ目線で働けるため、就職活動の報告性が決まっている人や目的意識が強い人におすすめです。
プレッシャーは大きい
現場実践型は与えられる裁量が大きく、求められる成果物も社員並みの場合が多いです。
そのため学生気分で参加すると厳しい目に合うことでしょう。
また、プロジェクトで役割を与えられた場合は、あなたのタスクが完了しないとプロジェクト自体がストップしてしまうことも。
責任が大きく得られるものも大きいですが、その分プレッシャーが大きいとうことも認識しておきましょう。
メリット | 「組織の一員として働く」という経験ができる 仕事の苦楽を知り、自分ての適性を再認識できる |
デメリット | 与えられる裁量が大きく、その分プレッシャーも大きい |
インターンシップの種類④:課題解決型
与えられた課題に対して、事業戦略立案や企画書作成に取り組み、社員に対してプレゼンするプログラムです。
企業の実例に触れて課題解決の経験ができる
グループワークとして実施されることが多いですが、IT企業では個人でシステム開発に携わるケースもあります。
プログラム自体は通常業務とは別に実施されますが、扱う課題やテーマは企業の事業内容に沿ったものです。
課題解決型のインターンシップを通して、論理思考やプレゼン力のアップが期待できますし、その企業の実例に触れることで、企業の理解が深まる点がメリットです。
難易度が高いプログラムが多い
課題解決型インターンシップは3日~1週間と短期集中型が多いです。
そのため、限られた時間内で結果を出す必要があります。
厳しい状況になることも予想されますので、途中で投げ出さない意思がとても重要です。
またチームワークや協調性も求められますので、スキルを磨きたい・高いレベルにチャレンジしたいと思う人以外は、参加はおすすめできません。
メリット | 今の自分の能力を見極められる グループワークでチームワークを学び、レベルの高い仲間を得られる |
デメリット | レベルが高く途中で投げ出したくなることも |
インターンシップの種類➄:短期型
短期間で企業や仕事に関する講義・職場見学・業務体験などを行うプログラムです
参加ハードルが低い
その名の通り短期集中型のインターンシッププログラムです。1日もしくは半日で実施する企業もあります。
インターンシップでも参加するために選考を行う企業がありますが、短期型は選考を行う企業は少ないため参加ハードルも低いのが一般的です。
また長くても1日のため複数社インターンシップに応募できるのもメリットです。
企業情報が得られないことも
短期型インターンシップを開催する企業では、稀に全く自社に関係のないプログラムを実施している場合もあります。
例えばマナー講座やプログラミング講座・ビジネススキル講座といったものです。
これ自体は悪くないですが、短期型でもせっかく時間を使って参加しますので、あまりにも内容が薄い場合は参加を見送ることも重要です。
メリット | 半日~1日のため、複数社のインターンシップに参加できる インターンシップ参加のための選考がない企業が多いため参加ハードルが低い |
デメリット | 自社と全く関係ない内容でインターンシップを開催してる企業が多い |
まとめ
インターンシップは企業を知るとても良い機会です。
しかし昨今はインターンシップで優秀な学生を選んでいる企業が多く、気軽な気持ちで参加すると、その後の選考で不利になるケースもあります。
インターンシップにまだ参加したことのない人は「短期型」・「企業説明会型」で雰囲気に慣れることをおすすめします。
またインターンシップの種類がどれであっても、興味のある企業や職種であれば得られるものは必ずありますので、積極的に参加していきましょう。